スパイ教室と言えばライトノベル原作ですが、アニメ化もされている大人気作品です。
この記事ではスパイ教室1巻の感想ををご紹介します。
まず一番大事な結論から言います。ネタバレもアニメも見ずに原作から読んで欲しい!
私がこう思う最大の理由は、1冊を読み終えて読後感に浸っているときに次のように思ったからです。
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スパイ教室 1巻の感想 どこがおもしろい?
小説ならではの叙述トリック
この作品を楽しんで頂くために、どうしてもネタバレはしたくないので要点だけお伝えします。
「スパイ教室」は、とある登場人物の仕掛けにより登場キャラも読者も全員をだましにくる作品です。
叙述トリックとは、読者の思い込みを利用したミスリードのことで、ミステリー小説などでいう「どんでん返し」のテクニックですね。
この作品の上手いところは、登場人物へのスポットの当て方を工夫して、叙述トリックのにおいを上手く消しているところです。
私も事前知識なしで読んでいて
「あっ、こういう表現するのは読者の頭を混乱させないために少しずつXXXXXXXXXX(ネタバレ防止)…?」
と思っていたのですが、終盤になって
「えっ……!!あ、だからわざとそんな書き方だったのね!!」
となりました。
もちろんノベルズなので最後はハッピーエンドで終わると想像できでしまいますし、マンガや小説を読みなれている人にはストーリーのあらすじはなんとなく予想できると思います。
ところがその上で、「あっ、そういう視点で騙してるのね!」と感心する作品でした。
ライトノベルならではのテンポの良さと設定の簡潔さ
どっぷり入り込まないと楽しみづらい小説とは違い、かと言ってマンガとは違う文体ならではの良さを大いに引き出している作品だと思いました。
まず、この手の作品って世界観をつかむのに苦労することが多いんですよね。
どんな国々があって、関係性はどうで、登場人物の特徴はどうで、文明の発達度やファンタジー要素がどうなっているのか…….など。
しかも多くの作品では、読むのを小休止してしまうと「あれ、この作品ってどんな設定だっけ?」と忘れちゃうことってあると思うんです。
しかしスパイ教室では、
- 冒頭で必要な世界観を簡潔に説明し
- 登場人物の特徴を頭に入れなくてもスラスラ読める
- 冗長な表現や設定を省き、起承転結をバランスよく配分
といった工夫がなされていて、
- テンポが良いのであっという間に読める
- 設定がわかりやすいため、少し時間を空けても内容を忘れにくい
ところが魅力だと思いました。
スパイ教室 1巻の感想 登場人物の魅力
ライトノベル原作だけに、「そんな奴いないよ」「セリフや言い回しがちょっとあざとい……」というところはあるのですが、どんなマンガやアニメもそんなものですよね。
スパイ教室は、登場人物の個性が強いことも魅力です。
七人の少女

スパイ教室の主要人物である「七人の少女」です。
見た目も性格も様々ですが、全員けっこうノリが良いのでドロドロした展開にはなりません。
スパイ養成機関の「落ちこぼれ」とされていますが、それぞれが得意な技能や特殊な能力を備えています。
ちょっとイタイセリフもあったりして、「ライトノベルの主人公だなぁ…….」と思っちゃうこともあります(笑)
そして、1巻だけではまだ明らかされていないキャラの能力や背景設定などがたくさん残っています。
スパイ教室のシリーズでは、それぞれのキャラにスポットをあてた巻があるので、1巻を読んでみて気になるキャラがいれば、該当キャラがメインの巻を読むのもアリです。
クラウス

七人の少女をまとめる灯のリーダーであり、今作では彼女らにスパイ技術を指導する先生にもなります。
天才肌で人に指導することが極めて苦手で口下手でもあるクラウスですが、スパイとしては「世界一」と称される実力者。
口癖は、素晴らしい技術や結果を目にした時に発するセリフ
『極上だ』
ちなみにこのセリフ、1巻だけでなんと19回(クラウスのセリフで15回)も出てきます(笑)
敵側の登場人物
ネタバレ防止のために伏せますが、敵側として出てくる登場人物には、灯のメンバーと深い関係がある人物も含まれています。
また、その他にも強キャラ感を出しつつも数ページで退場するかませ犬もいて、読んでいるときっと「フフッ」ってなりますよ。
続きが気になる終わり方
スパイ教室1巻の感想というよりシリーズものとしての面白さなのですが、スパイ教室1巻は
「うぇぇ、ここで終わっちゃうの!?続きが気になる……」
という終わり方をします。
評判の良いマンガの1巻を読み始めても、読み終わると「うん、まぁ面白そうなんだけど続きはまた今度でいいかな……」と思いがちな私も、スパイ教室は1巻を読み終わった後にすぐ2巻以降もポチっちゃいました。
とは言っても、Kindle unlimited で読み放題の対象作品なので2か月までなら99円で7巻まで読めちゃうので問題なしです。
スパイ教室 1巻 あらすじだけで面白そう!?
まだスパイ教室を読んだことない方向けに、私なりに覚えている範囲であらすじを書いてみました。
実は次のあらすじ、1巻を読んだ翌日に書いたのですが、ほとんど原作を見返すことなく書けてしまいました。
それだけ世界観の設定やストーリーの簡潔さが秀でている作品なのだと思います。
表向きは平和な世界である現代、その裏ではスパイたちによる情報戦である「影の戦争」が繰り広げられていました。
ディン共和国に点在するスパイ養成機関から七人の少女が一人の天才スパイ「クラウス」の下に集められ、臨時スパイチーム「灯」が結成されます。
灯の役割は前任のスパイが達成できなかった「不可能任務」と呼ばれるミッションを完遂することです。
集められた七人の少女は、実は各養成機関の落ちこぼれでした!失敗すると死の危険もある任務に尻込みします。
しかし、落ちこぼれの人生から脱却したい七人の少女は、自信ありげなクラウスの実力を目にして、彼の指導を受けつつ一致団結して立ち向かうことに。
ところが、天才スパイであるクラウスは指導することが下手すぎることが判明しました。
絶望する七人の少女でしたが、クラウスは彼女らとコミュニケーションをとる間に良案を思いつき、黒板に一文『僕を倒せ』、一言だけ「あとは自習だ」。
世界一と称される天才スパイを相手に、実戦演習だけで腕を磨いていく七人の少女。
そして、ついに不可能任務に挑戦する日を迎えます。
チーム灯が向かうのは、とある研究施設。そこで待ち受けていたのは……!?
スパイ教室 1巻の感想 まとめ
この記事では、スパイ教室1巻の感想について紹介しました。
さらっと読めちゃう作品で、設定もかなりシンプルなのでつまみ食いでも読めちゃうとこがオススメです。
登場キャラクターも個性強いですし、2巻以降ではそれぞれのキャラにスポットが…….!!
それでは「スパイ教室 1巻感想 ネタバレもアニメも見ずに原作から読むべき!」をご覧いただきありがとうございました。