1998年に連載が開始され、今なお根強い人気を誇る漫画が高屋奈月先生の「フルーツバスケット」です。
国内外のファンから人気の「フルーツバスケット」は、全世界累計3,000万部を突破しています。
この記事では「フルーツバスケット」のあらすじや魅力を解説し、「フルーツバスケット」と似た要素のある漫画も5選ご紹介します。
今回ご紹介するのはズバリ、「ARIA」「彼氏彼女の事情」「よつばと!」「甘々と稲妻」「キスよりも早く」という5作品なのですが、フルーツバスケットの作品の面白さ・魅力を踏まえつつ、この理由を説明します。
この記事を読めば、フルーツバスケットにハマっている人もこれから読んでみようと思う人も、上記5作品を併せて読んでみたくなるはずです。
フルーツバスケットに似た漫画5選
ARIA 天野こずえ(完結、全12巻)
未来の火星で一人前の観光水先人を目指す少女、水無灯里(みずなし あかり)が、仲間と一緒に素敵な日々を送りながら夢を目指す物語です。
素直な性格の灯理と、穏やかで優しい人々と四季の光景が織り交ぜられた物語は、心が暖かくなります。
彼氏彼女の事情 津田雅美(完結、全21巻)
優等生の仮面を被った宮沢 雪野(みやざわ ゆきの)が恋愛とコンプレックスに向き合う作品です。
心理描写の深さが共通点として挙げられますが、フルーツバスケットよりも少し重めの展開が好きな方におすすめです。
よつばと! あずまきよひこ(未完、既刊15巻)
不思議な女の子よつばが、個性的な人たちと暮らしながらたくさんの初めてを体験します。
大きな事件も起きない普通の生活を描く作品ですが、ふとした出来事が尊いものだと気付かされる優しい作品です。
甘々と稲妻 雨隠ギド(完結、全12巻)
父子家庭の父親が子供のために食事作りに奮闘する中で、食事や一緒に食べることなどの当たり前を見直せる作品です。
料理を通じて家族の暖かさや想いが伝わり、日々の対話も含めた食生活を見直してみようと思えます。
キスよりも早く 田中メカ(完結、全12巻(+番外編1巻))
両親を亡くして家も無くした姉弟を助けたのは、姉の通う高校の担任の先生でした。
恋愛に重点が置かれている作品ですが、家族の形や親との関係など、笑いの中にも家族とはなんだろうと考えさせられる作品です。
フルーツバスケットのあらすじ
様々な事情から家を無くした少女、本田 透(ほんだ とおる)は、家事をする代わりに同級生である草摩家に身を寄せます。
しかし身を寄せた草摩家は、異性に抱きつかれると十二支の獣と猫に変身してしまう物憑きの家系でした。
透は物憑きであっても人間として寄り添い、交友を重ねます。
物語序盤は現代社会にも通ずる心の傷に目を背けたくなる場面もありますが、それを乗り越えた先にある大団円には心からの安堵を覚えるような優しい作品です。
フルーツバスケットの面白さ・魅力:繊細な心理描写と心の傷
物憑きである草摩家の人々はそれぞれに深い心の傷を負い、登場当初は捻くれてしまっている人も多いです。
しかしその心の傷は物憑きであるから特別なものではなく、現実世界に生きる人たちにも通ずるものがあります。
物語の中でキャラクターたちは周囲の人たちから支えられ、紆余曲折をしながら成長していきます。
そしてキャラクターたちが選ぶ道は突然出てきたものではなく、そう考える理由が物語の中で積み上がっている、それがフルーツバスケットの魅力です。
まとめ
完結してから15年以上が経過してもなお根強い人気を誇る「フルーツバスケット」は、読むタイミングによって捉え方が変わる作品です。
学生、社会人、結婚といった節目ごとに読むとまた違った感じ方ができますので、興味を持った方は「フルーツバスケット」を読んでみてはいかがでしょうか。