緻密な心理戦や展開など、本当にありそうな描写が多数ある「ダイヤのA」は、現役の高校球児やプロ野球選手も好きな漫画として挙げています。
今回は野球好きから高い支持を得ている「ダイヤのA」のあらすじや魅力を解説し、「ダイヤのA」に似た作品を5選ご紹介します。
ダイヤのAに似た漫画
・おおきく振りかぶって ひぐちアサ(未完、既刊36巻)
「ダイヤのA」と同じく、詳細な心理描写や選手の葛藤を描いた作品ではありますが、先輩がいないため一人ひとりの描写がより鮮明です。
また、高校球児の私生活にも焦点を当てているため、キャラクターが実在しているような親近感を持つことができます。
・MAJOR 満田拓也(完結、全78巻)
プロ野球選手を父に持つ茂野 吾郎(しげの ごろう)がアメリカのメジャーリーグを目指す、野球選手としての半生が描かれた作品です。
野球漫画の中でも長く愛された作品であり、熱い展開が繰り広げられることから、こちらもプロ野球選手にファンが多くいらっしゃいます。
・ドカベン 水島新司(完結、全48巻)
現役のプロ野球選手よりも少し上の世代から絶大な人気を誇るドカベンも、魔球や主人公優位の展開がない作品です。
魔球や野球ではあり得ない展開といったフィクション要素が多かった当時の野球漫画で、現代にも続く精密な配球や心理描写がある野球漫画を開拓した作品です。
・グラゼニ 森高夕次(完結、全17巻)
野球漫画の中でも、野球選手にまつわるお金を中心に展開されている作品で、華やかに見えるプロ世界でのシビアな一面について描かれています。
特にプロの世界で戦えなくなった人たちの引退後の話はあまり語られることがないため、グラゼニで知る方は多いかと思います。
・タッチ あだち充(完結、全26巻)
野球描写よりも恋愛や対人関係に重点が置かれているものの、球児のすべてが野球ではなく、恋愛と野球のバランスが良い作品です。
泥臭く熱い物語ではないものの、ふつふつと湧き上がる闘志や負けられない理由といった静かな熱さがあります。
ダイヤのAのあらすじ(ネタバレなし)
田舎の中学出身だった沢村 栄純(さわむら えいじゅん)は、青道高校のスカウトの目に止まり、名門でありながらも甲子園から遠ざかっていた青道高校に入学します。
初めての寮生活やレベルの違う先輩たちに囲まれての練習に戸惑いながらも、持ち前の明るさと負けん気の強さで、沢村は周囲に相乗効果をもたらします。
厳しい練習や失敗を繰り返しながらも、甲子園優勝を目指して切磋琢磨していく物語です。
ダイヤのAの魅力:プロ選手も熱くなり、憧れる主人公
ダイヤのAでは現実ではありえない魔球やご都合展開といったものは一切なく、沢村は投げる1球1球に魂を込めているため、読者も一喜一憂してしまう気迫があります。
かといって主人公のチームが負けてしまったから面白くないではなく、相手チームにも努力が見えるため、最後には甲子園を見ているかのような清々しい気持ちになれます。
また、現実に沿った物語は現役のプロ野球選手も魅了しており、メジャーリーガーの前田健太選手などはダイヤのAファンを公言しています。
まとめ
「ダイヤのA」は第53回小学館漫画賞少年向け部門と第34回講談社漫画賞少年部門を受賞しており、人気の高い作品です。
また、「ダイヤのA」の作品内では技術の解説も行われているため、野球を理解したい方は読んでみてはいかがでしょうか。