2006年より連載が開始された「赤髪の白雪姫」は、苦境でも強く生きる登場人物たちの姿に胸を打たれる作品です。
「赤髪の白雪姫」は2023年3月時点で26巻までが発売されました。
あきづき空太先生の代表作であり、初連載作品でもあるのが「赤髪の白雪姫」です。
今回は「赤髪の白雪姫」のあらすじや魅力をネタバレなしで解説し、似た作品5選もご紹介します。
赤髪の白雪姫に似た漫画
狼陛下の花嫁 可歌まと(完結、全19巻)
平民の汀 夕鈴(てい ゆうりん)は、借金を返すために偽装王妃となり、冷徹な王に惹かれていく中華風ファンタジーです。
夕鈴は偽装花嫁となりますが、王宮で渦巻く駆け引きを結果的に打ち払い、王を支えていきます。
暁のヨナ 草凪みずほ(未完、既刊40巻)
無知でか弱い王女だったヨナは、ある日家臣に謀反を起こされて命を狙われます。
運命に立ち向かうことを決めたヨナは、建国神話に出てくる四龍を探しながら、国のあり方や人との関わりで成長していく物語です。
アルテ 大久保圭(未完、既刊17巻)
16世紀初頭を舞台にした物語で、アルテは政略結婚から逃れるために画家になりますが、当時の画家は男がなるもので周囲に受け入れられません。
邪険にされるアルテですが、唯一受け入れてくれた工房で努力を重ね、次第に周囲から認められていきます。
会長はメイド様! 藤原ヒロ(完結、全18巻+特別編1巻)
元男子校の高校で生徒会長になった少女、鮎沢 美咲(あゆざわ みさき)は、メイドという威厳が損なわれそうな仕事をしつつ成長していきます。
後に碓氷 拓海(うすい たくみ)と恋人になりますが、恋人でありながらライバル心を露わにしつつも認めている、不思議な関係です。
エマ 森薫(完結、全7巻+番外編3巻)
1890年代のイギリスを舞台に、平民のエマと有力貿易商の跡継ぎであるウィリアムが、階級の壁に阻まれながらも惹かれていく物語です。
繊細な描写が目を引く作品ですが、階級という今ではあまり馴染みのない制度に翻弄されながらも想いを強くしていく2人の姿は応援したくなります。
赤髪の白雪姫のあらすじ
主人公である白雪(しらゆき)は珍しい赤髪を持っていることから、精神的にかなり強い女の子です。
物語も珍しい髪色から妾にならないかという打診を受けたその夜に、国を出るところから始まります。
国を出た先で出会った隣国の王子、ゼンと出会い、徐々に惹かれ合った2人はお互いに相応しい人物になろうと成長していく過程が、物語の主軸となっています。
赤髪の白雪姫の面白さ・魅力:恋人であり、ライバルでもある、不思議な絆の形
王子と平民が周囲にも認めてもらって幸せになる過程で、白雪とゼンはお互いを尊重し合います。
白雪とゼンの間に恋愛感情はありますが、どこか成長する相手に負けられないというライバル意識もあるような良い関係だといえます。
またゼンの側近であるミツヒデと木々も、バディでありながら不思議な絆で結ばれています。
まとめ
一見、王子と平民の恋愛物語のように思いますが、「赤髪の白雪姫」の主人公である白雪には自分で道を選び進んでいく力強さがあります。
あまりの力強さは王子であるゼンを置いていく勢いですが、白雪はゼンがいるから進む力を得ており、逆も同じです。
これまでの身分差恋愛物語とは一味違う「赤髪の白雪姫」に興味を持った方は、読んでみてはいかがでしょうか。